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セミナー「わたしたちの難民問題2016/Vol.17」(2016.10.26、11.9、16、12.2、7)を開催しました

 難民事業本部では神戸YMCAと共催で、国内や海外の難民問題を広くみなさんに知っていただくためのセミナー「わたしたちの難民問題2016/Vol.17」を開催いたしました。

 第1回は、西岡淳難民事業本部本部長が「日本の難民受け入れの現状と課題」と題して、我が国の難民受け入れの歴史を振り返ると共に現場から見た現状と課題についてお話しし、最後に日本はもっと難民を受け入れるべきかについて考えました。参加者の多くから分かりやすかったと好評を頂き、難民受け入れは日本だけでなく各国の理解と努力が必要になる難しい問題であることを理解していただくことができました。

 第2回は、賢明女子学院中高等学校教諭のブイ ティ ミン ヒュウさんをお招きし、「ベトナム難民として日本に暮らして」をテーマにお話し頂きました。難民キャンプで必死に生き延びたヒュウさんが、その後日本で猛勉強し、賢明女子学院で教鞭をとるに至った過程をベトナム人コミュニティが抱える課題も交えてお話し頂きました。難民を受け入れる社会のあり方についても考えさせられる時間となりました。参加者にも、「当事者の話を聞けて良かった」「自分ができることをもっと考えていきたい」といった反応がみられました。

 第3回は、元セーブ・ザ・チルドレン職員の田邑恵子さんによる「食卓を囲むシリアの家族」。シリア難民一人ひとりが、難民キャンプでどのような生活を送っているのかについて、トルコやヨルダンでシリア難民を支援してきた田邑さんに彼らの素顔を紹介してもらいました。逃避行を続けるシリア人にも自尊心があり、その日常生活も明るい面が多いということがよく分かる時間となりました。参加者からも、「彼らにもポジティブな面があることに驚いた」といった感想をいただきました。

 第4回は、立教大学特任准教授の米川正子さんをお招きし、「コンゴからなぜ難民が流出し続けているのか」をお話し頂きました。現在も紛争によって難民が流出し続けているコンゴで難民保護に携わった米川さんと一緒に、コンゴと日本の関係や難民のために私達ができることを考えました。コンゴ難民をめぐる複雑な構造について分かりやすくお話し頂きました。参加者も、「メディアでは分からないことが聞けて興味深かった」とおっしゃっていました。

 第5回は、西日本難民弁護団団員の空野佳弘さんに「日本における難民の法的支援」を解説して頂きました。難民認定申請が増加を続ける一方で認定数の少なさが際立つなか、申請者の裁判を長年支援してきた空野さんから難民認定制度の概要と課題について聞きました。実際に裁判にまで発展したケースをご紹介頂きながら空野さんが体験したエピソードもお聞かせ頂き、難民であることの証明がどれほど大変であるかということを知る時間となりました。参加者からも、「認定や裁判の現状を聞くことができてよかった」といった声が聞かれました。


 
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