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難民について知りたい!
─RHQ支援センターで学ぶ難民─

 

第12期生(第三国定住難民第2陣)職場見学を実施

 

  2011年11月7日、8日、10日及び18日の4回にわたり、第三国定住難民コース第12期生4家族大人8名の入所者が生活ガイダンスの授業の一環として、合計8社の職場見学を行いました。見学対象の業種内訳は食品製造工場3社、金属部品製造工場2社、タオルリネン工場、婦人服縫製加工工場、婦人靴製造工場です。まだ定住支援プログラムが始まって1か月足らずですが、この職場見学を通じて“日本で働くこと”のイメージをもってもらうことが今回の目的です。

工場見学前に身の廻りのホコリをチェック

  初回の11月7日は菓子製造工場と建設機械部品製造工場を見学。菓子製造工場では工場見学前に見学用白衣、帽子、マスクを着用した後、靴を履き替えました。手を消毒、爪の間をブラシで入念に洗い、粘着ローラーで白衣の髪の毛などを取り除きます。そしてエアシャワー室に入り、細かいホコリを吹き飛ばした後に工場内に入りました。食品工場の徹底した衛生管理に入所者は皆驚いた様子でした。甘いお菓子の香りが漂うオートメーション化された工場内では、クッキーの原料が練りこまれ、巨大なオーブンで生地が焼かれてからパッケージに入れられた後、段ボール箱に詰められるまでの生産ラインを製造スタッフの説明を受けながら見学をしました。

婦人服縫製工場でプレス工程作業を熱心に見学する入所者

  建設機械部品工場では金属プレートの曲げ加工、レーザー加工から手動溶接やロボット溶接、塗装に至る部品完成までの工程を見学しました。入所者たちは、溶接機の火花に思わず目をそむけることもありましたが、初めて見る大型のレーザー加工機の機能について工場長から説明を受け興味津津といった様子でした。

  第2回目の11月8日はめん類製造、煎餅製造の食品工場2社と婦人服縫製加工工場を見学しました。1社目のめん類製造工場では、総菜の盛り付けライン、パックざるそばの盛り付けライン、パックやきそばの検品チェック、パックうどんの箱詰めの4工程の作業の見学をしました。これまで見学してきた工場と比べると従業員数が圧倒的に多いこと、そして生産ラインが非常に速いことに入所者は驚きを隠せないようでした。2社目の煎餅工場では、成形、乾燥、焼き上げ、パッケージ詰めなど煎餅の出来上がりまでを興味深く見学しました。3社目の婦人服縫製加工工場では、男性がプレス作業、女性がスチームアイロン作業に分業されていました。この時期ちょうど年末に向けての繁忙期にあたるため、洋服が吊るされたキャスター付きハンガーが大量に工場内の通路をあわただしく行きかうなか各作業工程の工場見学を終えました。

リネン工場のおしぼりの消毒、検品工程を見学

  第3回目の11月10日はタオルリネン工場と自動車部品製造工場の見学。1社目のリネン工場は、病院向けに使用済みのタオル、ガウンなどの洗濯、プレス、袋詰めを行っており、各作業工程を見学しました。見学後、入所者の一人からは「この仕事は自分でもできそうな気がする」との声もありましたが、工場長からは「仕事は見た目簡単そうだが、立ち仕事なので意外にハードな作業です。実際に仕事を体験してもらいたい」との提案がありました。2社目の自動車部品製造工場は、男性入所者の目には魅力的な働き場所に映った様子で、「自分で作った部品が自動車の一部に使われる仕事にやりがいを感じる」との感想がありました。

自動車部品の研磨作業の説明を受ける入所者

  第4回目の11月18日に見学したのは婦人靴製造工場。ハイヒールやブーツなどのデザイン作業に始まり、靴型造り、裁断、靴の上側部と下部との接着、圧着プレス工程やヒールくぎ打ち工程などベテランの靴職人による作業を見学しました。ここで入所者はプレス圧着作業と専用コテを使っての靴革の毛穴ふさぎ作業を実際に体験させてもらいました。初めての作業にとまどいながらも職人さんのアドバイスを受けながら夢中で作業に取り組んでいました。今回の8社にわたる職場見学では、それぞれ業種の違いと作業内容の違いを自分の目で確認できたほか、安全管理品質管理が行き届いた日本の工場の実態を知ることも出来たことで、来年度から実際に仕事に就くうえで大変貴重な体験になったと思います。

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