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    (2024年7月3日、10日、24日)
お知らせ

「ワークショップ難民2024」を開催しました
(2024年7月3日、10日、24日)

難民事業本部の活動

難民事業本部関西支部と神戸YMCA、兵庫県国際交流協会、日本国際連合協会兵庫県本部は難民問題を多くの方に知っていただくための参加型セミナー「ワークショップ難民2024」(2024年7月3日、10日、24日の全3回)を開催しました。難民問題に関心のある高校生や学生、社会人など、延べ33名の方にご参加いただきました。

第1回「難民とは」では、4つのケースが難民か難民ではないかを参加者各自が考え、難民の国際法的な定義と、移民、被災者との違いを確認しました。また、「難民となったら何を持って逃げるのか」をグループで考えることから、現在の難民の避難体験や、難民の特徴(出身国、年齢層など)について学びました。

第2回「難民になるということ」では、家族構成、自国の状況、近隣国の状況の組み合わせにより、グループ毎に難民となるのか、故郷に留まるのかをシミュレーションしました。出身国の送り出し要因、受入国の引き寄せ要因に加え、社会的、経済的、身体的な移動能力によっても難民になるかどうかが決まります。どれだけ状況が厳しくても難民として避難することもできないケースがあること、難民として避難する場合もその決断には大きな葛藤があることを当事者の気持ちになって考えました。

第3回は「難民と暮らす」では、難民として新たな生活を始める場合の困りごとをランキングすることから、どのような支援が必要なのかを考えました。仕事、言語、医療、教育などいろいろな生活上の課題に対し、日本で生活する難民に対どのような支援が行われているのか、入国直後の支援と中長期的な支援がそれぞれ必要なことを紹介しました。

3回のワークショップを終えて、難民問題に関心を持つ人々の世代の広がりを強く感じられるワークショップとなりました。参加者からは、「難民について初めて知ることがたくさんあって勉強になった」、「幅広い世代の方と一緒に難民について考えることができてとても面白かった」、「自分が難民だったらという視点で考えることで学びが深まった」、「「難民」について俯瞰した視点からだけではなく、現状も聞くことが出来て良かった」などの感想が寄せられました。

関西支部では今後も難民について考えていただけるよう、ワークショップやセミナーなど、難民理解のための様々な場を提供してまいります。

【「もし私が難民になったら?」という視点で話し合う参加者ら】