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    ― UNHCR MIYAVI親善大使のご来訪 ―
お知らせ

「世界難民の日(6月20日)」に寄せて
― UNHCR MIYAVI親善大使のご来訪 ―

難民事業本部の活動

6月20日の「世界難民の日」をまえに、6月12日、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR:The Office of the United Nations High Commissioner for Refugees)の親善大使MIYAVIさんがRHQ支援センターを訪問されました。

【生活ガイダンス授業】
RHQ支援センターでは、難民に対する定住支援プログラム※を提供しています。2024年6月現在、約200名が対面とオンラインでプログラムを受講しています。本視察では、第三国定住難民(第48期15陣)、条約難民(第49期対面コース)約30名が出席する生活ガイダンスの授業を見学いただきました。授業は、講師が日本語で話し、ミャンマー語・英語・アラビア語通訳者の通訳を介しながら進みます。MIYAVIさんは、多言語での授業進行に驚かれ、またその大変さを感じられているようでした。この日、入所者は「日本の地理と気候」について学び、夏の花火や冬のスキーなど日本には季節や地域ごとに異なる楽しみがあることを知りました。

 

【MIYAVI親善大使との交流会】
生活ガイダンス授業後には、MIYAVIさんと入所者との交流会を行いました。

写真③交流会の様子

MIYAVIさんに日本での生活について聞かれた入所者らからは、「日本人は優しいし、もっと周囲の日本の人たちとコミュニケーションをとっていきたい。ただ日本語は難しい。」との声がありました。MIYAVIさんもご自身が外国語を学んだご経験から「言葉の壁」という困難に共感されていました。入所者に日本人の友達を作る方法を聞かれたMIYAVIさんは、「漫画やアニメが好きなら、それをきっかけに友達を作るのはどうだろう?アラビア語ができるならLanguage Exchangeもできるかもしれない。」とアドバイスをくださいました。それに促されるように入所者からも「日本でボランティアをやってみるのもいい方法かも!」と新たなアイデアが共有され、「言葉の壁」を乗り越えようとする入所者らの意欲が伝わってきました。最後にMIYAVIさんから「難民だからできない、じゃなくて、あなただからできることを日本のみんなにシェアしていってほしい」と熱いメッセージをいただきました。

MIYAVIさんと交流した入所者のNさんは、「日本の難民のことはヨーロッパほど知られていないと思う。だけどMIYAVIさんのような有名な方が私たち日本にいる難民に注目してくれて、とても嬉しい」と話してくれました。

入所者は、9月のプログラム修了までの期間、日本語だけでなく日本の社会生活に必要な知識や制度の学習、また就労準備をしながら、日本社会で自立・安定した生活ができるよう準備を行います。RHQでは入所者一人ひとりと向き合いながら、引き続きサポートを継続していきます。

写真④MIYAVI親善大使と入所者の集合写真

【写真】
①~③はRHQ撮影。④はUNHCR駐日事務所ご提供。

2024年6月
RHQ

※定住支援プログラムについて
RHQでは、難民及びその家族が日本社会で自立した生活を営むため、①日常生活に必要な日本語力を身につける日本語教育、②日本の社会制度や生活習慣、文化、保健衛生等を学ぶ生活ガイダンス、③就職先や職場適応訓練先のあっせんを行っています。詳細はこちらへ。

第三国定住難民の定住支援プログラムの様子