2023年9月6日(水)、 RHQ支援センターは、本年4月に入所した第44期生前期半年コースの第三国定住難民第13陣による学習発表会を開催しました。
発表会では、政府関係者、国際機関、地元町会の皆様の前で、定住支援プログラムの学習成果を披露しました。
発表のプログラムは、まず、学習者一人ひとりが、自国での思い出、一次庇護国で働いていたときの経験談、日本で感じたさまざまな違い、また自分の将来の夢などを日本語でスピーチしました。原稿無しで、淀みなくスラスラと発表する学習者もおり、目を見張るものがありました。次に、全員で声を揃えて授業で学んだ「数え歌」を合唱しました。
最後に、学習者一人ひとりが谷川俊太郎の詩「生きる」をアレンジして、自身が考える「生きる」を披露しました。『いま生きているということ、それは世界中の人たちがみんな友達だということ』、『いま生きているということ、それは愛する家族と話しができること』『いま生きているということ、それは毎日ご飯が食べられて元気なこと』『いま生きているということ、それは日本で新しい生活ができること』。日本定住を決心して、これから自分の力で新しい人生を切り開いていく心の想いを詩に込めた発表が続きました。6か月間の定住支援プログラムを終えて、それぞれが定住地へ旅立つ準備ができました。
2023年9月8日(金)、同第44期生が修了式を迎えました。
政府関係者、国際機関、地元町会の皆様からあたたかい励ましの言葉をかけられ、修了生がそれぞれ日本語スピーチで応えました。「日本政府、日本語を教えてくれた先生方に感謝しています」「日本語の勉強は大変でしたが、楽しかったです」「これからも日本語を勉強していき、仕事にも頑張りたいです」など、感謝と決意の言葉が聞かれました。
最後に、プログラムを修了した努力の証として、上野明施設長が一人ひとりに修了証書を授与しました。修了式を終えた第44期生は、3月中旬に、RHQ支援センターが住居と就労先を準備した定住地へ移転し、新しい生活を開始しました。