7月2日、七夕の日をまえに、RHQ支援センターの第三国定住難民と条約難民が地域の七夕交流会に参加しました。
この七夕交流会は、RHQ支援センター近隣の町会や社会福祉協議会、地域センターなどのご協力で開催されているイベントです。RHQ支援センターでは、地域の方々と交流しながら、日本文化を学んだり勉強した日本語でコミュニケーションする場として、定住支援プログラムの日本語授業の一環として本イベントに毎年参加させていただいています。交流会は、町会の方々、地域の方々、入所者、日本語講師など60名以上が参加し、にぎやかに行われました。
会の前半では、入所者が4組に分かれて、習った日本語で国や民族の挨拶やダンスを披露しました。
1組は、自分の名前の意味や由来を紹介しました。同じ国の出身者でも、民族によって名前に特徴があることや、名前の中に父・祖父・曾祖父の名前も含まれていることなどが紹介され、「へ~、そうなんだ!」と多くの参加者が興味深そうに聞いていました。
2組は、自分の国の「ありがとう」を紹介しました。2組のメンバーはプレゼントに見立てた箱を地域の方と「あげもらい」しながら、ミャンマーやソマリアなどの「ありがとう」が上手に言えるようにサポートしていました。
3組は、それぞれの文化で一般的な挨拶の仕方と歌を披露しました。握手をしながら、「元気?家族は元気?兄弟は元気?・・・」と長く続く挨拶を見た参加者からは「日本と違うね」「長い~!」など驚きや笑いの声が聞かれました。
4組は、国や民族の衣装を身にまとい、イエメンの剣を使った結婚のダンスやミャンマーの蓮の花のダンスなど、お祝いの日に行なうダンスを披露しました。地域の方々との交流の日を華やかなダンスと音楽で盛り上げてくれました。
【ゆかたに着替えて、盆踊り】
会の後半は、ゆかたに着替えて、炭坑節の振り付けに合わせた盆踊りを行いました。ゆかたの着付けは、地域の方々にご協力いただきました。
「掘って、掘って、また掘って、担いで、担いで・・・」と、ベテラン踊り手である地域の方々の掛け声に合わせて、七夕の笹の葉飾りを中央に、みんなで輪になって踊りの歩を進めました。入所者らは見様見真似で体を動かし、「楽しい!」「もう一回!」と繰り返すうちにコツをつかんだようでした。とても生き生きと楽しむ姿が見られました。
入所者らは、「ゆかた、着ました。よかったです。」「ダンスが楽しかった。」など感想を述べ、地域の方々と楽しく貴重な時間が過ごせたようです。地域の方々からも「お互いの文化を知ることができ、とてもいい機会だと思いました。」や、地域の高齢者支援事業に携わっていらっしゃる方からは、「この地域は、外国人の方が多く住んでいます。日本で高齢期を迎える外国の方も今後増えていくと思います。こうやって互いに交流を深めることはすごく大事です。」と感想をいただきました。
入所者らは、9月からそれぞれの定住先で新たな生活を始めます。新しい場所へ行っても、地域の行事を見つけて参加するなど、ぜひ地域の方々と積極的に交流を深めていってもらいたいと思います。
ご協力くださった皆さま、ありがとうございました。
みなさんの願いが叶いますように…!